トラケアストミー(気管切開)チューブとは?

構成部品

外部カニュラはストーマ(気管切開口)に装着し、穴が閉じるのを防ぎます。内部カニュラは取り外し可能で、必要に応じて交換・洗浄できます。

トラケアストミー管が必要な理由

口や上部咽頭が閉塞したときに酸素供給を確保し、痰の除去や気道確保に役立ちます。腫れや損傷、口腔がん、先天性異常、嚥下筋麻痺、頸部がん、重度の口腔・咽頭損傷、あるいは有毒物質の吸引など、肺への空気の通り道が遮断されるリスクがある場合に使用されます。

手術前の準備

患者は全身麻酔下に置かれ、頸部は清潔に保たれドレープされます。外科医は気管の外側軟骨環を露出させ、気管壁に開口部を作ります。この開口部がトラケアストミー管を挿入するためのストーマとなります。

管の挿入手順

外部カニュラの先端にオブチュレーター(ガイド)を装着し、ストーマに慎重に挿入します。必要に応じて、呼吸器使用時や誤嚥防止のためにカフ(風船状のバルブ)を膨らませ、管とストーマの間の空気漏れを防止します。カフが付いていないタイプもあります。

管の管理と清掃

管は1日1~2回は必ず清掃します。内部カニュラを取り外し、洗浄後に再装着します。外部カニュラ周辺は緩く覆い、浸水やエアロゾルスプレー、食べ物の粒子、粉塵などにさらさないように注意します。

使用開始後の適応期間

新しいトラケアストミー管に慣れるまでに数日かかることがあります。会話は困難か不可能になることもありますが、適応装置やささやき声でコミュニケーションできるようになる患者もいます。日常生活に早く戻ることが適応促進につながります。

リスクと合併症

一時的なトラケアストミーの場合、管を外すとストーマはすぐに閉じますが、長期間使用した場合は閉鎖手術が必要になることがあります。感染、気管壁の摩擦による侵食、神経損傷、瘢痕組織形成などが起こり得ます。異常な腫れやしびれを感じたら速やかに医師に相談してください。

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