脊髄狭窄症においてなぜ脊椎融合手術が必要なのか
脊椎は椎骨と呼ばれる骨が連なって構成され、脊髄と神経根を保護する管(脊髄管)を形成しています。加齢に伴い椎間板が薄くなり、脊髄管が狭くなると、脊髄狭窄症(spinal stenosis)となり、腕や脚の痛み、しびれ、筋力低下などの症状が現れます。
手術を検討する要因
脊髄狭窄症による痛みや筋力低下が日常生活の質を著しく低下させ、長時間歩行が困難になる場合、医師は手術を提案することがあります(参考文献1)。
主な手術法の種類
脊髄狭窄症に対しては、以下の二つが一般的です。
- 椎弓切除術(laminectomy)
- 椎弓切除術+脊椎融合術(laminectomy with spinal fusion)
手術の特徴
- 椎弓切除術は、骨や靭帯の一部を除去して脊髄管を拡げ、神経の圧迫を解除します。
- 脊椎融合術は、椎弓切除術に加えて骨移植材を用い、隣接する椎骨を永久に固定し、将来的な椎間のずれを防ぎます。
融合術を選択する考慮点
関節炎などで椎骨が不安定になりやすい場合、融合術により椎骨同士を固定し、滑りやすさを根本的に解消します。
手術結果
米国整形外科医会のデータによれば、椎弓切除術は融合術の有無にかかわらず、80%以上の患者で「良好」から「非常に良好」な結果が得られています。
