手術に使用されるレーザーの概要

レーザーは、光増幅による放射刺激放出(Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation)の略称で、1960年代に開発されて以来、医療分野で高精度かつ高出力のツールとして進化してきました。腫瘍除去、皮膚手術、血管・リンパ管の閉鎖、眼科手術、脱毛など、さまざまな手術に利用されています。

レーザーの種類

皮膚は特定の波長の光を吸収する色素を持ち、光が吸収されると組織に物理的・化学的・温度的・機械的変化が生じます。主なレーザーには二酸化炭素レーザー(CO2)、ヤグレーザー(YAG)、アルゴンレーザー、パルスダイエレザーなどがあり、使用する波長や出力は対象組織に合わせて選択されます。

腫瘍除去

レーザーを用いた腫瘍除去は、周囲組織への損傷を最小限に抑えることができる点で従来の手術器具より優れています。染料で正常組織と腫瘍の境界を可視化し、レーザーで悪性細胞を切除する方法や、熱や衝撃によるダメージを低減した細い内視鏡レーザー技術が実践されています。

LASIK(レーザー角膜屈折矯正)

LASIKは角膜の形状を変えることで視力を矯正する手術です。レーザー角膜切開器で角膜にフラップを作り、フラップをめくって基質部位にコンピュータ制御レーザーで組織を蒸発させ、再びフラップを戻します。手術前数週間はコンタクトレンズの装着を避け、角膜の自然な形状を保つことが重要です。

皮膚手術

レーザーは皮膚のしわ除去やシミ・そばかすの改善、血管奇形や出生痣の除去、いぼやタトゥーの除去にも用いられます。多くの場合は複数回の照射が必要ですが、単回で完了するケースもあります。

脱毛

レーザーは毛根を熱で破壊し、毛の再生を抑制します。局所麻酔を併用して痛みを軽減することがありますが、火傷や色素沈着、腫脹、赤み、瘢痕などの副作用が起こることもあるため、適切な管理が求められます。

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