前立腺全摘除後の膀胱機能障害に対する外科的治療
前立腺全摘除術(前立腺全除去)後、多くの男性が数週間にわたり膀胱コントロールの問題を経験しますが、回復後も長期間続くケースがあります。薬物療法や骨盤底筋トレーニングで改善が見られない場合、外科的手術が根本的な解決策となります。
失禁の種類と手術選択
失禁のタイプにより適切な手術が異なります。手術による括約筋の損傷で起こるストレス失禁や、前立腺肥大で尿道が閉塞していた状態が解除された後に起こる切迫性失禁・過活動膀胱があります。複数のタイプが混在することも多く、薬物や運動療法で改善しない場合は手術が永久的な治療となります。失禁エピソードを日誌に記録し、医師に詳細を伝えましょう。
人工括約筋(Artificial Sphincter)
括約筋が弱体または損傷した場合に用いられる人工括約筋手術は、膀胱頸部に液体で膨らむデバイスを装着し、尿が必要なときにのみ開く仕組みです。皮下に設置されたポンプを陰嚢側で操作し、デバイスを減圧させて排尿します。ポンプは自動的に再膨張し、約1分半で閉じます。医師が適応を判断します。
スリング手術と膀胱サスペンション
運動療法や薬物でストレス失禁が改善しない場合、スリング手術で膀胱を持ち上げ、尿道を閉じることで漏れを防ぎます。膀胱サスペンション手術は膀胱と尿道を支えることで筋肉を強化し、同様にストレス失禁に効果があります。各手術のメリット・デメリットを医師と相談し、最適な方法を選択してください。
