眼球摘出(エクスエンテレーション)とは何か
眼球摘出(エクスエンテレーション)は、眼球そのもの、眼筋、場合によっては眼窩骨までを外科的に除去する最も侵襲的な手術です。主に進行した眼のがんや、他の治療法が効果を示さなかった場合に実施されます。
手術の適応
大きな腫瘍が眼窩内、眼瞼、眼球、視神経、網膜に広がっている場合、眼球摘出が唯一の根治的治療となります。眼の嚢胞性腫瘍や副鼻腔がんでも、他の治療が失敗したときに選択されます。
治療としての眼球摘出
術前にはCTや超音波検査で腫瘍の範囲と摘出の有効性を評価します。インドの医学レビュー(PubMed掲載)では、多くの症例が「放置された悪性眼病変」のために行われたと報告され、早期診断・治療が摘出回避につながる可能性が示唆されています。
手術の影響
眼球摘出に伴う最大のリスクは、摘出した眼の視力が永久に失われることです。眼窩内の多数の筋肉や血管を正確に操作できる熟練した外科医が必要です。また、手術後の細菌・ウイルス感染リスクも高く、適切な抗菌管理が不可欠です。
術後合併症
術後に稀に腫瘍再発や眼窩内に嚢胞が形成されることがあります。疼痛管理は治癒促進と患者の快適さに重要で、長期的には耳の痛み、鼻副鼻腔炎、眼窩周囲の慢性的な痛みが最も一般的な問題です。
長期管理
見た目のケアも重要です。手術直後は眼の傷を隠すためにアイパッチを装着することがあります。傷がある程度治癒した後は、眼窩に装着できる義眼やプロテーゼが適合されます。完全に治癒した後は、顔面骨に固定するタイプのプロテーゼも利用可能です。
