肩手術後の回復とリハビリ
肩関節は腕をさまざまな方向に動かすことができる人体で最も可動域の広い関節のひとつです。その柔軟性ゆえに、肩は損傷しやすく、外傷や変性疾患により手術が必要になることがあります。本稿では、肩の手術後の回復プロセスとリハビリテーションについて解説します。
手術の概要
- 開放式肩手術は、関節の損傷を修復するために行われます。切開や小さな切開を複数行うことで、関節内部の状態を直接確認しながら手術でき、関節鏡手術に比べて高い成功率が期待できます。手術の種類に応じて回復期間は大きく異なります。
主な手術対象
- 肩の開放手術が必要になる主な疾患には、以下があります。
- 回旋腱板修復
- 肩峰インピンジメント症候群
- 骨折(肩関節骨折)
回復期間
- 回復期間は手術の種類と損傷の程度に左右されます。軽度の骨折はスリングでの固定と安静だけで済むことがありますが、重度の骨折や肩の不安定性、複数回の脱臼歴がある場合は手術が必要となり、長期にわたるリハビリが求められます。特に全層回旋腱板修復のような開放手術は、術後のリハビリが長く、理学療法が欠かせません。
リハビリテーション
- 手術後は医師から術後指示が与えられ、主に以下の内容が含まれます。
- 自宅で行うリハビリ体操
- 術後数週間の鎮痛薬投与(必要に応じて)
- 肩関節の可動域回復を目的とした理学療法(専門の理学療法士による指導)
留意点・リスク
- 手術全般に共通するリスクとして、過度の出血、感染、手のしびれ・感覚異常、全身麻酔に伴う合併症などがあります。手術前に不安や疑問点を医師に十分相談し、リスクを理解した上で手術に臨むことが重要です。
