肝移植後の拒絶反応治療
概要
肝移植後最初の6か月間に、免疫系が新しい肝臓を異物と認識し攻撃する「拒絶反応」が起こることがあります。生命に関わりますが、適切な治療で対処可能です。
治療の基本
拒絶反応を抑えるために、免疫抑制薬を使用して免疫系の活動を低下または阻害します。
主な薬剤の種類
- コルチコステロイド(プレドニゾン、メチルプレドニゾロン)
- モノクローナル抗体(ムロモナブ‑CD3、バシリキシマブ、ダクリズマブ)
- 抗増殖剤(ミコフェノール酸モフェチル、アザチオプリン、シロリムス)
投与方法と入院の有無
重症例では大容量の静脈内投与が必要となり入院治療が行われます。一方、軽症例では経口薬で自宅療養が可能です。
長期的な管理
拒絶反応が起きた後は、生涯にわたり免疫抑制薬の継続が必要です。その結果、細菌・ウイルス・真菌感染症のリスクが高まります。
注意すべきサイン
早期発見が重要です。以下の症状が現れたらすぐ医師に相談してください。
- 皮膚や眼球の黄染(黄疸)
- かゆみ
- 濃い茶色の尿
- 淡い便
- 体重増加、むくみ(足や腹部)
- 突然の倦怠感
