子宮内膜アブレーションの合併症と対処法

子宮内膜アブレーションは、月経過多(メノラジア)を治療するための非侵襲的手術です。従来は子宮全摘出(子宮摘出術)が唯一の選択肢でしたが、現在は子宮を温存しながら出血量を減少させる代替手段として広く用いられています。

手術の概要

この手術は、熱・冷却、または高周波(ラジオ波)エネルギーを利用して子宮内膜を薄くします。子宮壁が完全に取り除かれるわけではないため、月経は完全に停止しませんが、出血量は大幅に軽減されます。切開を伴わないため、術後の感染リスクは低減されます。

合併症

1. 生殖器への熱傷

熱エネルギーを使用する際、デバイスを膣・外陰部・直腸などを通して子宮内に挿入します。稀にこれらの通過経路で熱傷が起こり、数週間にわたり疼痛や不快感を伴うことがあります。通常は自然に治癒しますが、症状が長引く場合は医師の診察が必要です。

2. 液体漏出(ショック)

高周波アブレーションでは、頸部拡張のために生理食塩水などの液体を注入します。極めて稀ですが、この液体が血流に入り込みショック状態を引き起こすことがあります。手術中は液体量を継続的にモニタリングしているため、発生率は低いですが、万が一起これば重篤な合併症となります。

3. 出血・分泌物

子宮内膜が刺激されることで、手術後数週間にわたり血性または透明な分泌物が出ることがあります。特に手術後3日間は出血が最も多く、通常は数日で収まりますが、過度の出血が続く場合は医療機関を受診してください。

4. 痙攣・骨盤痛

手術直後は軽度から中等度の子宮痙攣や骨盤部の不快感が一般的です。数日で改善することが多いですが、症状が持続したり強まったりする場合は、臓器・血管・神経の損傷が疑われるため、速やかに専門医の診察を受ける必要があります。

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