椎弓切開(ラミノトミー)とは?
事実
椎弓は背骨の一部で、関節炎や脊柱管狭窄症などの疾患により肥大することがあります。肥大した椎弓は周囲の神経を圧迫し、背中や脚、頚部にしびれや痛みを引き起こします。椎弓切開は、椎弓の一部を除去して神経への圧迫を軽減し、痛みを緩和する手術です。
留意点
ラミネクトミー(椎弓全除去術)とラミノトミーはしばしば混同されますが、ラミネクトミーは椎弓全体を除去するのに対し、ラミノトミーは一部だけを除去します。オレゴン健康科学大学によれば、ラミノトミーは筋肉へのダメージが少なく、切開も小さくて済むという利点があります。
手術方法
手術は全身麻酔下で行う従来の開腹手術と、内視鏡を用いる低侵襲手術の二つがあります。内視鏡手術では小さな切開からチューブとカメラを挿入し、神経根を観察しながら椎弓の一部を除去します。どちらの方法でも除去した部分は小さく、手術後は縫合します。
リスク
メイヨークリニックによると、ラミノトミーのリスクはラミネクトミーと類似しています。神経根損傷、脳脊髄液漏れ、感染、過度の出血が主な合併症です。また、全身麻酔に伴うアレルギー反応のリスクもあります。
回復
内視鏡手術の場合は当日退院が可能で、鎮痛薬で痛みを管理します。従来の開腹手術は通常2日間の入院が必要です。手術後はできるだけ早く歩行を開始するよう指導されます。
大きな切開を伴う手術後は、約6週間は重いものを持ち上げたりねじったりしないよう注意が必要です。成功率は疾患により異なりますが、神経圧迫による脚の痛みが主な患者では約90%の成功率が報告されています。
