ニッセン噴門形成術のメリットとデメリット
ニッセン噴門形成術(Nissen fundoplication)は、胃の上部を食道周囲に巻き付けて一方向バルブを作り、胃酸の逆流を防止する手術です。主に腹腔鏡下で行われますが、必要に応じて開腹手術や経鼻胃管設置と併用されることもあります。
メリット
- 薬物療法が不要になることが多い。
- 食道逆流がほぼ解消し、食道の炎症が回復する時間が確保できる。
- 特に乳幼児では、夜間の激しい逆流による窒息リスクが減少する。
デメリット
- 手術後の回復期間が長く、乾いた食べ物などの嚥下が困難になることがある。
- 胃のガスが溜まりやすく、げっぷができないため膨満感が生じる。
- 手術後は嘔吐が困難になる。
- 大きな食べ物が噴門部に詰まり、食道に残ることがあり、必要に応じて全身麻酔下で除去が必要。
- 嚥下障害(ディスファジア)が起こることがある。
- 小児では嘔吐様反射(リーチング)が頻発し、薬で管理することが多い。
噴門の締め付けが強すぎる場合
- 噴門が過度に狭くなると、再度全身麻酔下で拡張(バルーン拡張など)を行う必要がある。
噴門の緩み
- 時間経過とともに噴門が緩むことがあり、再び逆流が起こる。胃腸科での評価や嚥下造影検査が推奨される。
代替手術・その他の選択肢
- ニッセン噴門形成術は唯一の手術ではない。ニッセンを全周で囲むのに対し、トゥペット噴門形成術は部分的に囲むことで、術後にげっぷが可能。回復期間も約12日と短い。
