高血圧性心疾患の外科的治療と管理

手術

メイヨークリニックによると、高血圧性心疾患自体を治す外科手術はありません。しかし、心不全などの合併症には手術が必要になることがあります。具体的には、心臓弁の修復・人工弁置換、大動脈壁の修復、プラークや血栓で閉塞した冠動脈をバイパスする冠状動脈バイパス術などが行われます。

定義

血圧は「収縮期血圧(上の数値)」と「拡張期血圧(下の数値)」の2つの数値で表されます。収縮期は心臓が血液を送り出すときの動脈壁への圧力、拡張期は心臓が拡張して血液を受け取るときの圧力です。血圧が140/90 mmHg以上であれば高血圧と診断され、治療が必要です。120/80〜139/89 mmHgは「前高血圧」と呼ばれ、将来的に高血圧性心疾患を発症するリスクがあります。

予防・管理

前高血圧または高血圧と診断された場合は、血圧をコントロールする生活習慣が重要です。適正体重の維持、定期的な運動、そして米国心臓協会が推奨する「DASH」食(アルコールを控え、飽和脂肪酸・総脂肪・糖質・コレステロールを低く、果物・野菜・低脂肪乳製品とカリウムを豊富に含む食事)を実践しましょう。

薬物治療

高血圧性心疾患が進行した場合、降圧薬が必要になります。主な薬剤は以下の通りです。

  • 利尿剤:体内の余分な水分を排出し、心臓への負担を軽減します。
  • β遮断薬:心拍数と心筋の酸素需要を抑え、心臓の働きを楽にします。
  • アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬:血管平滑筋を弛緩させ血管を拡張し、血圧を下げます。

左室肥大(LVH)

高血圧性心疾患患者の約15〜20%で左室肥大が見られます。左室肥大は左心室の壁が厚くなり、ポンプ機能が低下します。積極的なACE阻害薬の使用は左室肥大の改善に有効とされています。また、高血圧が原因で大動脈弁不全が起こり、左室肥大が進行することがあります。この場合は人工弁(豚・牛・ヒト由来)による弁置換手術が選択肢となります。

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