MAPからCPP(脳灌流圧)を算出する手順

脳灌流圧(CPP)は、医療従事者が脳への血流圧を評価するための重要な指標です。成人では通常、70〜90mmHgの範囲が正常とされ、この範囲外になると脳障害のリスクが高まります。CPPの計算は、医療処置や外傷が患者の脳に与える影響をモニタリングする上で不可欠です。

必要なもの

  • 中心静脈カテーテル
  • 聴診器
  • 血圧計(スフィグモマノメーター)
  • 校正済みトランスデューサー

手順

  1. 血圧計を用いて患者の収縮期血圧と拡張期血圧を測定します。カフは肘の上部、上腕動脈上に装着し、聴診器の胸部を脈拍部に当てます。カフを180mmHgまで加圧し、圧を徐々に緩めて最初に聞こえる心音の圧が収縮期血圧、最後に聞こえなくなる圧が拡張期血圧です。

  2. 平均動脈圧(MAP)を算出します。計算式は (拡張期血圧 × 2 + 収縮期血圧) ÷ 3 です。例として血圧が140/90mmHgの場合、MAPは (90×2 + 140) ÷ 3 = 106.7mmHg となります。

  3. 中心静脈圧(CVP)を中心静脈カテーテルで測定します。内頸静脈や大腿静脈などの大きな静脈にカテーテルを挿入し、上大静脈の下部、右心房付近まで進めます。カテーテルを校正済みトランスデューサーに接続し、CVPを読み取ります。

  4. CPPは MAP から CVP を差し引いて求めます。CPP = MAP - CVP。得られた数値が 70〜90mmHg の範囲外であれば、追加の医療介入が必要です。

手術(総論) - 関連記事