胆嚢摘出手術の合併症と術後の注意点
胆嚢摘出手術(胆嚢切除術)は、胆嚢が機能しなくなった場合や胆石がある場合に行われます。腹腔鏡下胆嚢摘出術では、腹部に4か所の小さな切開(各約1cm未満)を作り、胆嚢を取り除きます。合併症は稀ですが、術後に起こり得ます。
手術の概要
4つの切開のうち3つは右肋骨下に、残り1つはへその下に行います。手術中は腹腔を二酸化炭素で膨らませ、内視鏡カメラを通してモニターで胆嚢を確認しながら摘出します。
胆嚢摘出後に起こり得る合併症
- 空洞器具が血管や腸壁を損傷する可能性があり、稀に修復が必要になることがあります。
- 胆管損傷は最も一般的な合併症で、漏出や胆汁の流出を引き起こすことがあります。発生率は0.6〜2.2%と低いです。
その他の合併症
- 術後の大量出血は稀ですが起こり得ます。
- 切開部位の感染リスクは低く、手術中に抗生物質を投与して予防します。
- 約5%のケースで腹腔鏡手術が不可能となり、瘢痕組織や炎症のため開腹手術へ転換されます。
開腹胆嚢摘出術について
開腹手術は約10cmの横向き切開を右肋骨下に行い、胆嚢と石を摘出します。切開が大きいため、回復期間が長くなります。
術後の経過と注意点
胆嚢がないと胆汁の貯蔵ができないため、術後は下痢や便通の変化が起こります。体が新しい消化環境に慣れるまで数週間かかります。激しい痛みや発熱が続く場合は速やかに医師に相談してください。
