心臓弁置換手術の概要と注意点

心臓の弁は血液の流れを制御する重要な役割を担っています。弁が修復不可能なほど損傷した場合、血液循環に支障が出て生命に危険が及ぶため、置換手術が行われます。

手術の理由

心臓弁が正常に開閉できなくなると、血液が心室や心房に正しく流れず、重篤な心不全や血流障害を引き起こします。これが手術で弁を交換する主な理由です。

手術の手順

心臓または大動脈部位に切開を行い、損傷した弁を慎重に除去します。その後、以前の弁が固定されていた環状組織(弁輪)に人工弁を縫合し、正常な血流を回復させます。

置換用弁の種類

置換弁は大きく分けて機械弁と生体弁の2種類があります。機械弁は合成素材で作られ、耐久性が高いのが特徴です。生体弁は動物由来またはドナーから提供された心臓組織を使用し、自然な血流特性を持ちます。

注意点

機械弁は血栓ができやすいため、術後は抗凝固薬の服用が必須です。一方、生体弁は機械弁に比べて耐用年数が短く、将来的に再置換が必要になる可能性があります。

対象となる弁の種類

心臓には大動脈弁・肺動脈弁(血液を動脈へ送り出す)と僧帽弁・三尖弁(血液が心室に逆流しないようにする)の4つの弁があります。置換手術の約95%は僧帽弁または大動脈弁が対象ですが、肺動脈弁や三尖弁の置換も実施可能です。

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