頸部手術で起こりうる主なリスクと合併症
頸部手術にはいくつかのリスクが伴います。以下では、手術後に起こり得る代表的な合併症とその対策についてまとめました。
喉の合併症
- 頸部手術は喉頭神経に影響を与えることがあり、術後に声がかすれたり嚥下(飲み込み)が困難になることがあります。神経の回復には数か月かかることがあります。
骨融合不全のリスク
- 手術後に椎体がうまく融合しないことがあります。特に術後に喫煙を続ける患者や、骨粗鬆症、栄養不良、肥満の方は融合が阻害されやすくなります。
神経損傷
- 手術中に神経が損傷すると、麻痺やしびれが生じることがあります。損傷は一時的なものから永続的なものまであり、症状の程度は個人差があります。
骨移植片のずれ
- 頸部手術全体の1〜2%で、骨移植片が正しい位置からずれることがあります。これはプレートやスクリューなどの固定具が不十分な場合に起こりやすいです。
隣接椎体への負担(隣接椎症)
- 融合した椎体の上下の椎体に余分な負荷がかかり、隣接椎症(トランジショナルシンドローム)を引き起こすことがあります。これにより疼痛や不快感が生じます。
固定具の破損
- 金属製のスクリュー、プレート、ロッドなどの固定具は、椎体が完全に融合する前に破損することがあります。破損した場合は再手術が必要になることがあります。
