タンタルに関する興味深い事実
重く硬い灰銀色の金属であるタンタル(原子番号73)は、純粋な形でもさまざまな合金でも、長年にわたり多くの用途で利用されてきました。その高い融点とほとんどの酸に対する耐性により、エレクトロニクス、産業、医療の分野で価値があります。
歴史
- タンタルは1802年に最初に発見されましたが、純粋な形に分離されたのは1907年です。1844年までそれがニオブとは異なる独立した元素であることが確認されていませんでした。ニオブと非常に似ているため、自然界ではほとんど一緒に存在します。名前はギリシャ神話のタンタロス(ニオベの父)に由来しています。
産出と製造
- 主な産出国はオーストラリア、ブラジル、モザンビーク、タイ、ポルトガル、ナイジェリア、ザイール(現コンゴ民主共和国)およびカナダで、タンタライトやコロンバイトといった鉱石に含まれています。また、錫の採掘の副産物としても得られます。これらの鉱石からタンタルを分離するには、いくつかの複雑な工程が必要です。
産業分野での利用
- 金属の中でも最も硬い部類に入るタンタルは、アルミニウムの製造や他の化学プロセスで使用される装置に利用されます。炭素と結合するとタンタルカーバイドとなり、原子炉で使用されます。また、切削工具、ジェット機エンジン部品、ミサイル部品などにも採用されています。
電子機器での利用
- 屈折率の高い特殊ガラスの製造に使われ、最高品質のカメラレンズに利用されています。粉末状のタンタルは電子部品や真空管の製造に高い需要があり、DVDプレーヤー、フラットパネルディスプレイ、携帯電話、バッテリーチャージャーなど多くのデバイスに使用されています。空気と反応しない性質から、他の反応性金属のコーティング材料としても適しています。
医療分野での利用
- 体液に対して全く反応せず、刺激性がないため、外科用器具や骨折・頭蓋骨の固定用ロッド、ワイヤーメッシュとして神経や筋肉の修復に利用されます。関節置換や義肢にも頻繁に使用され、耐久性と強度に優れ、多少の多孔性が骨と相性が良いとされています。膝関節置換手術では脛骨の再建にも用いられ、補聴器やペースメーカーにも採用されています。
