ハートポート僧帽弁修復
僧帽弁の欠損は僧帽弁逆流を引き起こし、進行すると心不全に至ります。重度の逆流では手術が必要となりますが、従来は開胸手術が主流でした。近年、心ポート(HeartPort)による僧帽弁修復は、より低侵襲な選択肢として注目されています。
手術の流れ
- 大腿部、頸部、腋窩にそれぞれ小さな切開を3か所作ります。
- 心肺バイパス装置で血液に酸素を供給しながら心臓を停止させます。
- カメラと専用の手術器具を各切開部から挿入し、僧帽弁の修復を行います。
早期結果
- 2009年のメイヨークリニックの研究(350例)では、心ポート法による僧帽弁修復の短期成績は従来の開胸手術と同等であることが示されました。
長期結果
- 2008年のイーストカロライナ・ハート・インスティテュートの調査では、心ポート法の長期生存率および再手術率は開胸手術とほぼ同等でした。
メリット
- 1998年のデューク大学医学センターの研究では、小切開により術後の回復が早く、日常生活への復帰が従来手術よりも迅速であることが報告されています。
留意点
- 心ポート法は従来手術と同等の効果が期待できるものの、実施できる施設は限られており、熟練したチームが必要です。
