手術用滅菌スクラブの手順とポイント

手術や医療現場での感染拡大を防ぐためには、手と前腕を徹底的かつ頻繁に洗浄することが不可欠です。ウイルスや細菌などの病原体は日常環境に常在しているため、適切なスクラブを行うことで接触感染のリスクを大幅に低減できます。これは研究者や医療従事者だけでなく、病児を介護する母親など、皮膚と皮膚が直接触れ合う場面でも有効です。

手術用手指洗浄の手順

手術用の手指洗浄は、病原体と汚れ(死んだ皮膚細胞やほこり)をできるだけ除去することを目的とします。抗菌性洗剤はこれらを除去するだけでなく、洗浄後に残存する微生物の増殖を抑制します。

主な洗浄方法

  • 番号ストローク法:一定回数(例:20回)を腕全体、掌、指、手背にわたって行う。
  • 時間計測法:腕と手の全表面を3〜5分間、一定の動作でこすり続ける。

準備と注意点

  • モーション式または低接触式の洗剤ディスペンサーを使用し、余計な接触を避ける。
  • 滅菌(オートクレーブ)された紙タオルやナプキンを熱封袋に入れ、使用前に袋を開いて平らに広げ、タオルの内側は触れないようにする。
  • 指輪や時計などの装飾品は必ず外す。溝や隙間に汚れが残りやすく、洗剤が皮膚に届きにくくなる。
  • 洗剤は全表面に行き渡らせ、熱すぎる水は使用しない。肘上部(上腕の下部)から手先へ向かって洗う。
  • 爪の下や指先は病原体が集まりやすいので、必要に応じて爪やすりで清掃してから本格的にこする。
  • こすりながら手は腕より高く保ち、汚れた洗剤が手に流れ落ちないようにする。
  • 5分間こすった後は、流水で最低1分間、腕全体を一方向(肘から手、または手から肘)に流す。
  • シンクや蛇口に触れた場合は、その部位を追加で1分間こすり直す。
  • 衣服や手術ガウンが汚れたら、清潔なものに着替えて再度スクラブを行う。

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