PICCライン除去手順

PICCラインは「末梢挿入型中心静脈カテーテル」の略で、上腕から胸部を通って心臓近くの静脈系にアクセスするカテーテルです。複数の薬剤投与や中心静脈圧測定が可能で、穿刺回数を減らし感染リスクを低減します。

PICCライン除去手順

  1. 除去は必ず、担当医の指示に基づき、特別な訓練を受けた看護師などの医療従事者が実施します。除去は外来手技で、病院の集中治療室、外来施設、または在宅でも行えます。通常数分で完了し、痛みはほとんどありません。

  2. 稀に血管攣縮(ベノスパズム)が起こり、除去が困難になることがあります。その場合は時間を置き、温湿布で緩和します。

  3. カテーテルを抜いた後は、傷口を滅菌ガーゼで覆い、軽く圧迫して止血と血栓形成を促します。新しい滅菌ドレッシングを貼る前に、腫脹、圧痛、分泌物がないか確認します。

  4. 新しいドレッシングで傷口を覆ったら、カテーテル本体の長さを抜去時の長さと比較します。長さが一致しない場合は、カテーテルが途中で断裂し体内に残っている可能性があるため、直ちに医師に連絡します。

  5. 長さが一致した場合は、カテーテル先端を無菌容器に入れ、感染培養検査のため検査室へ送ります。培養で感染が確認された場合は、培養結果に基づく抗生物質治療が開始されます。

  6. 除去後24時間経過したら、ドレッシングを取り外し、再度腫脹、圧痛、分泌物の有無を確認します。前日と比べて悪化が見られる場合は、感染や合併症の可能性があるため、直ちに医師に報告します。

  7. 傷口は新しい滅菌ドレッシングで再度包帯し、完全に治癒するまで感染サイン(熱感、分泌物、出血、疼痛)を観察します。異常があれば速やかに医療提供者に連絡してください。

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