手術用はさみの種類と特徴
指先までの細かい操作が可能な手術用はさみは、メスやナイフに比べて切断が安定しています。二重刃先のピボットデザインは耐久性と多用途性で高く評価されています。手術の成功ははさみの種類に大きく依存するため、手術の各段階で特定の機能を果たす高度に専門化されたはさみが多数存在します。代表的な手術用はさみにはMayo、Metzenbaum、Littauer、Stevensがあります。
Mayoはさみ
Mayoはさみは、厚い組織や筋膜を切断するための頑丈なはさみです。重量があり、先端は細く鈍くなっています。通常サイズと長尺タイプがあり、刃は直線形または曲線形があります。直線刃は創面近くの組織や縫合糸、包帯、テープの切断に適し、曲線刃は子宮、筋肉、乳房、足などの厚い組織に深く入り込んで切ることができます。手術中は先端を閉じた状態で組織に刺し込み、開くことで組織を広げながら切断します。
Metzenbaumはさみ
MetzenbaumはさみはMayoに似ていますが、軽量でハンドルが長く、刃と中間部が細くなっています。先端は対称形で、短い曲線形と長い鈍形があります。短曲線形は表層の繊細な組織の切断に、長鈍形は深部の繊細な組織の切断に適しています。
Littauerはさみ
Littauerはさみは皮膚の縫合糸やステッチの切断用です。片方の刃がフック形状になっており、糸の下にすくい込んで切る際に刃先が外れにくくなります。
Stevensはさみ
Stevensはさみは、腱切開(テノトミー)や眼科手術に特化した小型はさみです。全長は約4.5インチ(約11.5cm)で、刃は細くハンドルは大きく設計されています。
考慮すべき点
手術用はさみは主にステンレス鋼で作られ、消毒が容易で耐久性がありますが、チタンやニトリルで製造されることもあります。素材を把握することで、適切な手入れ方法や耐久性向上、摩耗低減に役立ちます。
先端形状の分類
はさみは先端形状で大きく2種類に分けられます。先がとがったタイプはステッチの下に滑り込みやすく、鈍い先端のはさみは手術中の安全性が高く、頻繁に使用されます。
