褥瘡(床ずれ)の診断・予防・治療ガイド
褥瘡は長時間の圧迫により皮膚や組織が損傷する状態で、適切な予防と早期治療が重要です。本稿ではステージ別の診断基準、予防策、治療方法、回復までの流れをわかりやすく解説します。
診断
- ステージ1:圧迫が続いても血流が回復しない赤みが皮膚に現れます。
- ステージ2:表面に水疱や擦り傷ができ、皮膚が部分的に損傷します。
- ステージ3:外部だけでなく内部まで組織が損傷し、血流障害と皮膚の薄化が起こります。
- ステージ4:筋肉や腱まで侵され、壊死組織と感染が混在し、深さの評価が困難です。
予防
- 濡れたシーツや汚れた寝具はこまめに交換し、皮膚を乾燥させることが基本です。
- シリカ系の超吸水素材を使ったディスポーザブルパッドなどで、皮膚表面を常に乾燥させます。
- 最も効果的なのは2時間ごとに体位を変えることです。定期的な位置変換が圧迫を分散させます。
考慮すべき点
- 肥満の患者は体重が増す分、圧迫と摩擦が大きくなるため、位置変換の頻度を増やす必要があります。
治療
- 体位変換に加えて、壊死した皮膚組織を除去(デブリードマン)することが治癒の鍵です。
- 外科的に壊死組織を切除する方法は痛みが少なく、最も推奨される治療法です。
回復
- 壊死組織除去後は縫合や創傷被覆材で傷口を保護し、再度圧迫がかからないよう細心の注意が必要です。
