膀胱潰瘍治療の手術手順
間質性膀胱炎は膀胱や骨盤部に痛みを引き起こす疾患です。患者の約10%が、膀胱壁に星形の潰瘍(ハンナー潰瘍)を持ちます。薬物療法や膀胱拡張などの低侵襲治療で痛みが抑えられない場合、外科的手術が検討されます。
焼灼術(フルゲレーション)と切除術(レセクション)
どちらも尿道から膀胱内に手術器具を挿入し、全身麻酔下で行います。焼灼術ではレーザーや電流でハンナー潰瘍を焼灼し、組織が自然に壊死して健康な組織が露出します。切除術では潰瘍を周囲から切り取り、尿道を通して小片として取り除きます。
膀胱拡張術(オーグメンテーション)
膀胱容量を増やす手術です。まず潰瘍や損傷組織を除去し、残っている健康な膀胱壁に大腸(結腸)から採取した再形成した組織を接合します。術後の創部が癒合すれば排尿回数が減少し、疼痛が軽減することがありますが、結腸移植部位で再び痛みが出ることもあります。
膀胱全摘除術(システクトミー)
膀胱全体を摘除する最終的な手術です。術後は腹部に造設したストーマから尿を排出するか、人工膀胱(コンチュア)を腹腔内に作り、カテーテルで定期的に排尿します。特殊な技術を持つ外科医は結腸の一部で新しい膀胱を作り、尿道に再接続することも可能です。
