空気圧式手術ツールの概要と主要用途
空気圧式手術ツールは、圧縮空気の流れで駆動する医療機器です。空気はホースでツールヘッドへ送り込まれ、外科医はペンのように握って操作します。電動ツールに比べてヘッドの動作が速く、正確な切開が可能で、内視鏡手術やキーホール手術といった低侵襲手術に適しています。ただし、電動ツールより高価で、モーターを駆動するために多くの電力が必要です。
空気圧式リトトリプター(Pneumatic Lithotriptor)
リトトリプターは腎盂結石を砕くための空気圧ドリルです。ステンレス製の5本のプローブを内視鏡を通して患者体内の結石に直接向け、スイッチオンで高速に振動させて結石を粉砕します。粉砕された結石は吸引で除去され、キーホール手術に適用できるため皮膚への切開は最小限に抑えられ、手術時間の短縮と患者の負担軽減が期待できます。低コストで効果的な治療法として医療現場で広く利用されています。
骨シェーバー(Bone Shaver)
骨シェーバーは脊椎手術で使用される重要な空気圧式ツールです。1997年に特許取得され、以降多くの病院で採用されています。手持ち型で振動するカッティングエッジを備えており、外科医がブレードの位置を正確に制御できます。神経や切除すべきでない組織からブレードが自動的に離れる設計になっているため、複雑な脊椎手術でも安全に骨を除去できます。
解剖用ツール(Dissecting Tools)
解剖用ツールは整形外科や神経外科の手術で使用される、モーターに取り付けられたドリルヘッドです。高速かつ高精度で骨やバイオプラスチックを切削でき、シリンダー形、球形、ドングル形など様々な形状のヘッドが用意されています。サイズは1.2mmから3.2mmまで揃っており、手術部位や目的に応じて最適なヘッドを選択できます。
