止血とは何か?

止血鉗子の仕組み

止血鉗子は、ハンドルにラチェット式ロック機構が内蔵されており、閉じたまま約8ポンド(約3.6kg)の圧力を血管に加えることができます。ロックを解除する際は、ハンドルを軽く閉じた後、横方向に少しずらすことで歯状部が離れ、開きます。

歴史

最古のピボット式手術器具は紀元前1500年頃のエジプトの墓画に描かれています。また、ポンペイ遺跡でも同様の器具が見つかっています。ローマ帝国崩壊後に知識が失われ、15世紀フランスの理容外科医アンブロワーズ・パレが「Bec de Corbin(カラスのくちばし)」というロック付き鉗子を発明するまで再び現れませんでした。19世紀になると、ジュール=エミール・ペアンが近代的止血鉗子を確立し、現在の形が定着しました。

種類

止血鉗子は形状やサイズが多様で、ハンドル長は約7cmから60cmまであります。一般にハンドルは先端部の4倍以上の長さです。デザイナー名で呼ばれることが多く、代表的なものは次の通りです。

  • カーマルト:縦方向に鋸歯があり、頑丈。
  • クライル:長い刃と横方向の鋸歯。
  • ハルステッド:先端全体に鋸歯。
  • ケリー:中型で横方向の鋸歯。
  • コッヘル:ハンドルが短く、横方向の鋸歯。
  • モスキート:ケリーに似るが、より繊細。

手術での使用例

止血鉗子の先端は組織を圧迫するために用いられ、血管を閉鎖して止血します。また、組織や縫合糸を位置決めしたり、縫い糸を結ぶ際にも使用されます。針を保持する目的で使うことはなく、針が滑って外れる恐れがあります。

非手術での使用例

止血鉗子は家庭や工作でも活躍します。小さく滑りやすいものや高温のもの、狭い空間に差し込む・引き出す必要があるものを掴むのに便利です。Alicia Paulson氏は「Stitched in Time」で、布製人形の詰め物に止血鉗子を使用したと述べています。

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