総足首関節置換術
診断
総足首関節置換術が検討される最も一般的な原因はリウマチ性関節炎です。他にも変形性関節症、重度の骨折、過去の足首手術の合併症などが適応となります。これらの疾患は激しい疼痛と足首関節の可動制限を伴い、体重を支える関節であるため日常生活に大きな支障を来します。
足首関節置換術の概要
手術では、損傷した軟骨と骨を除去し、人工関節(金属とプラスチック製)で置き換えます。対象となる骨は、脛骨・腓骨(すねの大・小骨)と、脛骨・腓骨が乗る距骨です。人工関節はこれらの骨に固定され、必要に応じて脛骨・腓骨にスクリューを埋め込むか、骨移植を行って安定性を高めます。
代替手段
米国整形外科足踝学会(2003年)の声明によれば、総足首関節置換術は複数の選択肢の一つに過ぎません。代替としては、関節面の滑らかにするデブリードマン、足首関節の骨癒合(関節固定術)、骨除去や軟骨再建を目的とした手術などがあります。最適な治療は患者の年齢、生活様式、関節状態により決定されます。
適応者
主な適応者は50歳以上で、体重が標準範囲内、かつ過度に活動的でない方です。術後はハイキングや自転車、スキーなどが可能ですが、ランニングや重労働を日常的に行う方は適さないとされています。また、糖尿病、末梢神経障害、血行不良のある方も手術のリスクが高く、対象外となります。
術後の結果
総足首関節置換術の耐用年数は約10年とされています。関節可動域はある程度回復しますが、完全に元通りになるわけではありません。股関節や膝関節置換に比べ成功率はやや低く、人工関節感染や合併症による再手術のリスクが高くなることがあります。
