手術室における安全手順と注意点
米国労働安全衛生局(OSHA)によると、病院職員の負傷の大半は手術室(OR)で発生しています。鋭利な針やメス、その他の医療機器が原因となるため、手術室では厳格な安全ルールを守ることが不可欠です。安全が確保されることで職員はもちろん、患者にとっても清潔で安全な環境が実現します。
針・鋭利器具の取扱い
手術中は常に「安全ゾーン」を意識し、針やメスの先端が他者に向かないようにする。
使用したすべての鋭利器具は手術前後にリスト化し、数が合っているか確認する。
使用後はすぐに専用のシャープスコンテナへ廃棄し、決して手で触れない。
粒子の放出と吸引
一部手術では微細な粒子が発生し、感染リスクを高めます。粒子発生部位の近くで吸引装置を使用し、空中に拡散するのを防ぎます。
作業時は規格に合った防護ゴーグルと呼吸用フィルターマスク(レジスピレーター)を着用する。
麻酔ガスの管理
麻酔ガスは適切に管理しないと、技師や医師、看護師の反射速度や判断力が低下します。
麻酔科医は配管の漏れがないか定期的に点検し、機器のメンテナンスを実施する。
スクラバー(ガス回収装置)の容量が十分か確認し、過剰なガスが室内に滞留しないようにする。
レーザー使用時の安全対策
レーザー手術では必ず適合した保護メガネを着用し、目への直接照射を防ぐ。
反射面(金属器具や窓ガラス)をカバーし、レーザー光が拡散しないようにする。
レーザーの使用開始・終了時は詳細なログを記録し、機器の点検履歴と合わせて保管する。
電気ショック防止策
電気機器は使用後にコンセントから抜く際、コードではなくプラグ本体を握って抜く。
機器の不具合が疑われる場合は直ちに使用を中止し、専門の技術者に点検・修理を依頼する。
万が一ショックが発生した場合は、速やかに電源を切り、被害者を安全な場所へ移動させ、必要に応じて救急処置を行う。
以上の安全手順を日常的に徹底することで、手術室での事故リスクを大幅に低減し、患者と医療従事者の双方にとって安全な環境を築くことができます。
