吸引機(吸引装置)とは何か?

吸引機の概要

吸引機(サクションユニット、アスピレーターとも呼ばれる)は、体内の液体や粘液、その他の異物を負圧で吸い出す医療機器です。排液や気道クリアランス、創傷管理など、さまざまな医療シーンで活躍します。

吸引機の構成要素

  • 吸引ユニット

    モーターとインペラまたはピストンが内蔵され、負圧(真空)を生成します。

  • 吸引ボトル

    ユニットに接続された容器で、吸引された液体や分泌物を一時的に貯蔵します。使い捨てが一般的で、容量はサイズ別に用意されています。

  • 吸引チューブ

    ユニットと吸引チップをつなぐ管で、負圧を目的部位へ伝達します。

  • 吸引チップ(チップ)

    用途に応じて形状やサイズが異なるチップがあり、直線形、曲線形、角度付きなどがあります。特定の解剖部位や手技に合わせて選択します。

  • 吸引レギュレータ

    負圧の強さを調整できる装置で、患者の安全を確保し、組織へのダメージや不快感を防ぎます。

主な使用分野

  • 呼吸療法:肺炎やCOPD、人工呼吸中の気道分泌物除去。
  • 創傷ケア:手術創や褥瘡などの排液・創面管理。
  • 耳鼻咽喉科:鼻腔・咽頭・外耳道の過剰粘液除去。
  • 消化器科:胃洗浄や腸の前処置。
  • 産婦人科:新生児の気道確保や一部婦人科手術。
  • 救急医療:窒息や溺水時の気道閉塞除去、呼吸再開支援。

安全な使用のポイント

医療従事者は専用のトレーニングを受け、使用前に機器の点検・設定確認を行います。負圧は患者の状態に合わせて適切に調整し、吸引時間や頻度もプロトコルに従って管理します。

このように、吸引機は患者の安全確保と医療手技の円滑化に不可欠な役割を果たしています。

外科手術 - 関連記事