一般的な全身麻酔薬
全身麻酔薬は侵襲的手術や処置の際に患者を意識不明の状態にするために使用されます。一方、局所麻酔薬は患者の意識は保ったまま体の特定部位だけを感覚麻痺させます。手術前に患者を「麻酔下」にするという表現は、全身麻酔薬の効果下にあることを意味します。
Diprivan(プロポフォール)
Diprivan は注射で投与する全身麻酔薬で、手術や侵襲的処置の前に意識消失と鎮静を迅速に誘発します。投与後約40秒で効果が現れますが、卵や大豆にアレルギーがある患者には使用できません。また、ベンゾジアゼピン系薬や麻酔性鎮痛薬との併用で相互作用が報告されています。
Pentathol(ペンタゾール)
Pentathol は主に15分以内の短時間手術や、他の麻酔薬投与前の前投与薬として用いられます。鎮静・催眠・筋弛緩作用があり、痙攣の制御にも使用されます。投与量は年齢・体重・性別に応じて個別に決定し、静脈注射で行います。投与前に反射抑制や耐性テストのための前投薬が行われることがあります。
Forane(イソフルラン)
Forane は吸入麻酔薬で、無色・無臭の液体を蒸気化して呼吸させることで意識を失わせます。作用開始と回復が速く、腹部手術など深い麻酔が必要な場合に適しています。呼吸抑制作用があるため、投与中は呼吸状態を綿密にモニタリングする必要があります。筋弛緩薬と併用すれば完全な筋弛緩も得られます。
Lusedra(フォスプロポフォール)
Lusedra はプロポフォールの前駆体であるフォスプロポフォールジナトリウムの注射剤です。全身麻酔が必要ない軽度の鎮静や催眠を目的に使用され、投与は訓練を受けた医療従事者が監視下で行います。副作用として無呼吸、低血圧、低酸素血症が起こり得るため、常に酸素投与と患者の状態監視が必須です。プロポフォールとは異なり、単独で処方されることはありません。
