手術用テープの種類と最新動向

手術テープ(医療テープ)は、創部の閉鎖、包帯の固定、縫合部の補強など、医療現場で欠かせない基本道具です。実は比較的新しい発明で、皮膚が呼吸できる低刺激性のテープが開発されたのは1960年頃です。現在では、主に以下の3つのタイプが使用されています。

多孔質手術テープ

1960年に3M社が開発した最初のタイプで、紙のように薄く、細かく編まれたレーヨン繊維で作られています。繊維が空気を通すため皮膚の呼吸が可能で、最小限の接着剤が付いているため、刺激が少なく安全に使用できます。

医薬品入り手術テープ

近年の病院では、テープ自体に薬剤を組み込んで使用することが増えています。ステロイド系のフルランデロニドなどの外用薬が繊維に混合され、皮膚から徐々に吸収されます。主な目的は、長時間のテープ使用による刺激やアレルギーを抑えることです。

新しい手術テープ

従来の多孔質テープに加えて、研究開発が進んでいる新タイプも注目されています。マサチューセッツ工科大学の研究者らは、カメレオン(ヤモリ)の足の構造を模した防水接着剤を開発しました。この接着剤は人体内部での創部閉鎖にも利用できる可能性があり、将来的には内部手術用テープとして応用が期待されています。

これらのテープは、用途や患者の状態に合わせて選択され、医療現場での安全かつ快適なケアを支えています。

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