半月板修復プロトコル

半月板の評価

人体には左右の膝関節にそれぞれ2つ、計4つの半月板があります。大腿骨と脛骨の間にC字型のクッションとして働き、運動時の衝撃を吸収します。激しいストップや方向転換で半月板が裂けやすく、加齢に伴う線維軟骨の変性も簡単な動作で裂傷を引き起こします。損傷した半月板は骨同士の直接接触を許し、軟骨がすり減って変形性膝関節症のリスクが高まります。診断は問診・身体検査・画像検査で行い、修復が可能と判断された場合は開放手術または関節鏡下手術が選択されます。

開放手術による修復

内側半月板の裏側が5mm以上裂けている場合、外科医は開放手術を選ぶことが多いです。内側半月板は膝の内側、すなわち脚の間で接触する部分に位置します。術前に関節鏡で裂傷の大きさと質を評価し、手術が必要と判断された場合は関節全体を開く切開を行い、視野確保と確実な縫合を可能にします。

関節鏡下インサイドアウト修復

内側・外側半月板のいずれにも適用できる手法です。外側関節包に向けて縫合糸を通すため、縫合位置は裂傷の形状に合わせて様々な角度で配置されます。ただし、関節内部から外部へ針を通すため、神経損傷のリスクが比較的高くなります。

関節鏡下アウトサイドイン修復

インサイドアウトの逆手法で、前方裂傷(フロントティア)に主に用いられます。縫合糸を関節外部から内部へ通すため神経損傷の可能性は低くなりますが、裂傷内部への糸の配置精度がやや劣ります。

関節鏡下オールインサイド修復

現在最も普及している手法です。関節内部だけで全工程を完結させるため、他の手術法に比べ合併症が少なく、回復期間も最短です。技術の進歩により、縫合結び目の代わりにスutureアンカーが使用され、狭小空間での結び目作業に伴う問題が解消されています。

代替治療

非外科的修復は、自己修復能が期待できる場合に選択されます。裂傷が3mm未満、または血液供給域から遠い場合は手術を行わないことが多いです。損傷が広範で修復不可能な場合は半月板を切除し、以降は半月板インプラントや膝関節全置換術が最終的な選択肢となります。

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