尿管鏡で腎臓結石を除去する方法
尿管鏡とは
尿管鏡は、泌尿器科医が腎臓結石の除去や破砕に用いる、細長く柔軟な内視鏡です。極細のカメラと光源が内蔵されており、さらにレーザー光線や小さなバスケットを通す別のチューブが付属しています。これにより、結石を直接観察し、レーザーで粉砕したり、バスケットで取り除いたりすることができます。
過去の経緯
当初は診断目的で使用され、結石の位置や状態を確認するためのツールとされていました。近年では治療機器として進化し、副作用や組織損傷のリスクが低く、結石の破砕や除去に高い成功率を示しています。
種類
尿管鏡は大きく分けて「半硬性」と「柔軟性」の2種類があります。柔軟性尿管鏡は細い曲がるストローのような形状で、尿路の曲がりくねった部分にも容易に到達できます。そのため、現在では柔軟性尿管鏡が主流です。尿管鏡は結石治療だけでなく、上部尿路の腫瘍、狭窄、出血性病変などの診断・治療にも利用されます。
手順
手術は全身麻酔下で行われ、患者の尿道から尿管鏡を挿入します。膀胱を通過し、尿管内の結石まで進めると、カメラ映像で結石を確認できます。結石が小さい場合はレーザーで粉砕し、大きい場合はバスケットで摘出します。手術時間は1〜3時間で、入院は不要です。
また、結石を一時的に尿管の上部へ戻すことで、体外衝撃波結石破砕(ESWL)に適した位置に移動させることも可能です。ESWLは衝撃波で結石を細かく砕き、自然排泄させる比較的簡便な治療法です。
新しい展開
近年、デジタル技術を取り入れた柔軟性尿管鏡が登場しています。カメラと光源が一体化されたデジタル尿管鏡は、装置の小型化と映像品質の向上を実現し、今後の標準装置になると期待されています。
