臓器提供と移植の実情

死後に臓器を提供することで、臓器が病んだり機能不全に陥っている人に、充実した生活を送るチャンスを与えることができます。臓器提供に年齢制限はなく、組織型が合致し臓器の状態が良好であれば移植が可能です。移植を受けた患者の生存率は、提供された臓器の種類により60%以上となります。

移植に適した臓器と組織

  • 角膜、皮膚、骨、心臓、肺、小腸、肝臓、腎臓、膵臓、腱、心臓弁、骨髄、太ももの大腿動脈および大伏在静脈

ドナーの種類

提供される組織の種類により、ドナーは生存者または死にかけの者に分かれます。腎臓や肝臓の一部、皮膚、骨髄は生存ドナーから採取可能です。一方、心臓や肺などは、事前に統一ドナーカードにサインし、遺族が同意書に署名した死にかけのドナーまたは死亡ドナーから摘出されます。

ドナーの年齢

臓器ドナーは新生児から高齢者まで、組織の状態が良好であれば年齢に制限はありません。

臓器の保存

提供された臓器は摘出後、使用可能な期間が限られています。心臓と肺は5時間以内、肝臓は18時間以内、膵臓は20時間以内、腎臓は3日以内、角膜は10日以内に移植しなければなりません。一方、心臓弁、皮膚、骨は5年以上保存可能です。

移植後の生存率

臓器移植を受けた患者の生存率は概ね50%以上で、最低でも腸移植で69.6%、最高は生存ドナーからの腎移植で97.7%です。高い生存率は、拒絶反応抑制薬の進歩に起因すると、米国議会腎臓カーカスは指摘しています。

外科手術 - 関連記事