イランイランオイルとは?特徴と用途まとめ
分留とグレード
イランイランの花は熱帯気候で一年中採取できますが、雨季が明けた4〜6月が最も収穫に適しています。油分は夜間に最も高くなるため、早朝に摘み取り、収穫後すぐに蒸留を開始することが推奨されます。蒸留は約20時間かかり、途中で得られるエッセンスを「フラクション」と呼びます。
- エクストラ(Extra):蒸留開始から約1時間で得られる最高級。高級香水に使用。
- ファーストフラクション:さらに3時間後に回収。化粧品に利用。
- セカンド・サードフラクション:それぞれ5〜10時間間隔で回収。主に石鹸や入浴剤の香り付けに使用。
アロマセラピーでの使用
エステル含有量が高い上位グレードは、抗うつ作用、催淫作用、鎮静作用が期待できるため、アロマセラピストに好まれます。入浴時に数滴垂らすだけでリラックス効果が得られ、血圧を下げるといった報告もあります。インドネシアの一部地域では、結婚式の際に新郎新婦のベッドにイランイランの花びらを敷く風習があります。
医療・美容への応用
皮膚の炎症(脂漏性皮膚炎や湿疹)に対して外用すると症状緩和が期待でき、切り傷ややけどの感染予防にも役立つとされています。また、皮脂バランスを整える効果があるため、オイリー肌・ドライ肌どちらにも適しています。ヘアブラシに数滴垂らして使用すれば、自然なコンディショニングとともに髪の成長促進が期待できると報告されています。
使用上の注意点
イランイランオイルは通常の使用範囲であれば無毒・無刺激とされていますが、甘い香りが苦手な人もいます。過剰に使用すると頭痛や吐き気を引き起こすことがあるため、適量を守りましょう。外用または吸入が目的であり、内部摂取は絶対に避けてください。
