米国におけるエッセンシャルオイルの規制
エッセンシャルオイルは、米国農務省(USDA)と食品医薬品局(FDA)の監督下にあります。これらの規制は、オイルの治癒効果に関する表現や、原料の輸入・輸出、農業生産に関するルールを定めています。
FDAによる表示規制
治癒効果や疾病の治療を謳う製品は、FDAの管轄です。エッセンシャルオイルを治療目的で販売する企業は、病気の治癒を保証する広告を行うことはできません。ラベルに効能を記載する場合は、「この主張はFDAによって評価されていません」といった注意書きを必ず入れなければなりません。また、同じオイルでも抽出方法や加工が変われば、再度FDAの審査が必要です。
貿易に関する規制
エッセンシャルオイルは世界中で宗教儀式や美容、治療に利用されており、主要な原料は海外から大量に輸入されます。そのため、米国税関や国際貿易法、原産国の輸出規制を遵守する必要があります。米国商務省が定める貿易法は、米国および他国の政策変更に伴い頻繁に改正されます。大口輸入・輸出を行う企業は、弁護士など専門家に相談するケースが増えています。
農業面の規制
国内で栽培されるエッセンシャルオイルの原料は、USDAの全国基準と各州の作物規制の対象です。検査や認証は行われますが、肉類や大規模作物ほど厳格ではありません。オーガニック認証を受けた原料を使用する場合、USDAが定めるオーガニック基準(合成農薬の不使用や加工時の規制)を満たす必要があります。この条件を満たした農家のみが、オーガニックと表示されたエッセンシャルオイルを販売できます。
エッセンシャルオイル業界の変化
2011年時点では、エッセンシャルオイルに関する確固たる科学的研究はまだ限られていますが、持続可能性やコスト面で注目が集まっています。例えば、気分を高める効果が期待できるオイルは、製薬業界やたばこ産業でも関心を持たれています。原料となるハーブは生育環境や気候に左右されるため、成分の標準化が難しく、盲検試験(プラセボ対照)にも課題があります。現在は、動物や植物を用いた実験が進められ、エッセンシャルオイルの具体的な効果解明が試みられています。
