樟(カンフル)エッセンシャルオイルの使用法と効果
手に取るとやや冷たく、強く貫くような香りが特徴の樟エッセンシャルオイルは、塗布すると麻酔的な感覚を与え、筋肉組織にすばやく吸収されます。体内でグルクロン酸と結合した後、皮膚から吸収された樟オイルは尿中に安全に排泄されます。
起源
- 樟の木は日本、台湾、中国原産で、最高35メートルに成長します。油が採取できるまで約50年かかります。蒸留抽出された樟オイルは樹木全体に含まれ、かつてペルシアでペストの治療に、イランでは防腐に利用されました。
使用法と効果
呼吸器系の不調に対しては、樟エッセンシャルオイルを蒸気に加えて吸入します。神経過敏やうつ症状の緩和にも期待できます。フランキンセンス、ネロリ、カモミール、バジル、カジュプツと相性が良いです。
打ち身や筋肉の捻挫による腫れを抑えるには、冷たい圧迫に樟オイルを加えます。ショック状態の救急時には嗅覚塩に混ぜ、循環不全や心不全時の血流促進にも利用されます。
皮膚に塗布すると軽い抗菌作用があり、感覚神経を麻痺させますが、粘膜にはあまり吸収されません。使用時はアーモンドオイルやグレープシードオイルなどのキャリアオイルで数滴を希釈してください。
硬直した筋肉に対しては、炎症を抑えながら皮膚を冷却する効果があります。
ディフューザーや加湿器で使用すると、体を活性化し神経系を刺激します。ただし、マッサージ療法での使用は推奨されません。
注意事項
樟の木からは白、黄、褐色の3種類のオイルが得られますが、治療目的で使用できるのは白樟オイルのみです。黄・褐色は有毒で発がん性があります。
白樟エッセンシャルオイルでも強力なため、妊娠中の方、てんかんや喘息を持つ方は使用を避けてください。少量でも経口摂取すると嘔吐や痙攣を引き起こす恐れがあります。
