マヤ文明の植物で皮膚疾患を治す伝統的な方法
マヤ文明は古代の中でも最も高度で複雑な文化のひとつで、豊かな植物薬学を持っていました。現在でもマヤの子孫や近隣の人々は、同じ植物を利用して皮膚トラブルをはじめとする様々な健康問題を治療しています。
Bursera simaruba(ガンボ・リムボ)
ユカテック・マヤはこの樹木を「ツーリストツリー」と呼び、皮膚の炎症や日焼け後のはがれた皮膚に似ていることから名付けられました。マヤの伝統医療では、樹皮や葉の抽出物を外用し、炎症を抑える効果があるとされています。2004年の『Journal of Ethnopharmacology』の研究では、Bursera simaruba の抽出物が市販の抗炎症薬に匹敵する効果を示しました。また、NASA が研究していることでも知られ、皮膚の切創や潰瘍に感染する原虫性疾患(チャガス病)の治療候補として注目されています。
Metopium brownei(チェチェム、ブラックポイズンウッド)
この樹木は接触すると皮膚炎を起こすウルシオールを含み、別名「ブラックポイズンウッド」と呼ばれます。マヤは伝統的にこの樹皮を利用していぼやいぼ(疣)を除去するとされています。1999年の『Journal of Chemical Ecology』の研究では、抽出物が複数の真菌の成長を抑制することが確認されています。ただし、皮膚刺激性が強いため、経験のある専門家以外が使用することは推奨されません。
その他のハーブ
マヤが皮膚疾患に使用したその他の植物として、サルビア・コシニア(赤いセージ)、さまざまなシトラス類、パパイヤの樹液や樹脂があります。また、砕いたトウモロコシの粒、魚の皮、さらには小石を混ぜ合わせた独自の外用薬も伝えられています。
