Acacia nilotica の活用法
Acacia niloticaとは?
Acacia nilotica(エジプトアカシア、スパイクミモザ)は、エジプトからモザンビーク、ナタール州からビルマ、インド・パキスタンに自然分布し、オーストラリアやザンジバルでも栽培されています。樹高は5〜20メートルで、暗色の幹に羽状の葉と長い種さやが特徴です。赤みがかった低品質の樹脂(ガム)を産出し、金色の丸い花を咲かせます。季節的に水没する湿地帯で最もよく育ちます。
農業利用
- 乾燥させたさやと葉は羊や牛が好んで食べますが、ヤギには毒性があります。
- インドでは枝を飼料に、さやは乾燥させて家禽の飼料として利用されています。
- 象が自生果実からアルコール飲料を作り、飲む様子が報告されています。
製造・産業利用
- 木材は暗褐色で非常に硬く、チークの約2倍の硬度を持ち、建築材、鉱山支柱、工具の柄、カートなどに使用されます。乾燥させると煙が少なく、燃料木や高品質の炭としても優れています(熱量 4950 kcal/kg)。
- 樹皮は12〜20%のタンニンを含み、皮革なめしに利用されます。
- 樹脂から作られるインクは、長年にわたりカリコ布の染色に用いられています。
家庭での利用
- 鋭いとげが自然の防護柵や生け垣として利用されています。
- さやは赤・黄・黒の染料として、ろうそくや織物、インクに使用されます。
- 乾燥させた種子は彩色され、アクセサリーの素材になることもあります。
医薬品・民間療法
- 1900年代初頭の『A Modern Herbal』では、樹脂をアルコールと水で溶かしたものが呼吸器、消化器、尿路の炎症、下痢、赤痢に用いられたと記載。
- Purdue University の報告によると、樹皮は結核、下痢、赤痢、ハンセン病などの民間治療に使われてきました。
- マサイ族は潰した葉を潰瘍の湿布に、根と樹皮の酊剤を勇気や催淫剤として使用しました。
- 西アフリカでは樹液・樹皮・葉を噛むことで壊血病予防と信じられています。
- レバノンでは樹脂をオレンジフラワーの浸出液と混ぜ、腸チフスの回復を早めるとされています。
- エジプトのヌビア人は、糖尿病患者が炭水化物を無制限に摂取できるよう、粉砕したさやを定期的に摂取させています。
食品・飲料への利用
- アカシアは花のような繊細な甘さと透明感のあるテクスチャーで、結晶化しにくいハチミツとして高く評価されています。
- 市販の炭酸飲料(Barq's ルートビア、Fresca など)やエナジードリンク、ジュース、アルトイドミント、キャンディ、チューインガムなどにもアカシア抽出物が使用されていますが、使用されている種が Acacia nilotica であるかは明確ではありません。
