抗生物質後の酵母感染症に効く家庭療法
はじめに
抗生物質を服用すると、体内の有害菌だけでなく、健康を保つ善玉菌も同時に減少します。その結果、カンジダ(酵母)が増殖しやすくなり、口腔や膣などの湿った部位で酵母感染症が起こります。本稿では、特別な器具を使わずに自宅でできる対策を紹介します。
酵母感染症の基礎知識
酵母は真菌の一種で、皮膚や口腔、膣などの湿潤環境に常在しています。細菌と酵母のバランスが保たれていれば問題は起きませんが、抗生物質やストレス、ホルモン変動などで善玉菌が減ると、酵母が過剰に増えて症状が現れます。
家庭でできる主な対策
1. ヨーグルトの活用
無糖・無添加のプレーンヨーグルトに含まれるLactobacillus acidophilusは、善玉菌として酵母の増殖を抑制します。以下の方法で取り入れましょう。
- そのまま食べる(1日1容を同じ時間に継続)
- 膣内に使用する場合は、無糖ヨーグルトをタンポンに染み込ませて挿入する
2. プロバイオティクスサプリメント
ヨーグルトが苦手、または乳糖不耐症の人は、acidophilus錠剤やカプセルを選びます。製品ラベルで「乳成分不使用」か確認し、免疫力向上や下痢予防の副次的効果も期待できます。
3. ニンニクの抗真菌作用
ニンニクは強力な抗菌・抗真菌成分を含みます。以下のいずれかの方法で使用してください。
- にんにくの切り口を布で包み、患部に直接貼る
- すり潰したにんにくの汁を綿やタンポンに付けて貼付
- にんにくサプリや生のにんにくを摂取する(にんにくの匂いが気になる場合はサプリが便利)
4. 過酸化水素の利用
過酸化水素は酸素を放出し、酵母を酸化させて死滅させます。
- 外用:3% の過酸化水素をコットンに含ませ、患部に数分間当てた後、流水で洗い流す
- 口腔内(口腔カンジダ)の場合は、うがいとして使用する(使用後は必ず水でうがい)
食事と生活習慣の注意点
酵母を増やす食品は避けましょう。
- 酵母を含むビールやワイン、酢類
- パンや発酵食品(酵母が添加されているもの)
- 栄養酵母サプリメント
- チーズなどの発酵乳製品
まとめ
抗生物質で善玉菌が減少したときは、ヨーグルトやプロバイオティクスで善玉菌を補い、ニンニクや過酸化水素で直接酵母を除去します。併せて酵母を含む食品を控えることで、自然にバランスが回復しやすくなります。
