甘い油(オリーブオイル)の利用
歴史
古代ギリシアの詩人ホメロスはオリーブオイルを「液体の金」と呼びました。古代ギリシアの競技者は体に塗り、埋葬の際の防腐剤としても利用されました。食用・薬用・魔術の材料として何千年も使われ、王族の頭部に塗布された例や、ツタンカーメンの墓室でオリーブオイルが入った容器が発見されています。聖書にも記述があり、ダビデ王やソロモン王にとって重要な存在でした。
薬用用途
甘い油(オリーブオイル)は様々な薬効で古くから利用されています。耳垢を柔らかくし、残留感が少ないため耳鳴りや水泳後の「スイマーイヤー」に効果的です。数滴を耳に垂らすだけで水の滞留を防げます。また、潤滑剤や湿布のベースとしても使われ、切り傷や打撲の治癒を促進し、瘢痕形成を抑える効果があります。
料理での利用
オリーブオイルは古代から食材として重宝され、ラードやショートニング、バター、マーガリンの代替として利用できます。飽和脂肪酸が少ないため、コレステロール低下、糖尿病予防、心臓病のリスク軽減に寄与するとされています。サラダドレッシングから揚げ物まで幅広く使用できますが、独特の風味が料理の味を変えるため、場合によっては他の油を選ぶこともあります。
入手方法
薬用としての甘い油はドラッグストアや大型量販店の薬局コーナーで小瓶で販売されています。未精製のため料理には適さないことが多いです。一方、食用オリーブオイルはエキストラバージン(最初の低温圧搾で得られる)とバージン(二次圧搾で加熱抽出)に分かれます。オリーブポマスオイルは果肉と種子を精製して作られ、風味がほとんどなく、主にディープフライに使用されます。
注意点
オリーブオイルを過剰に摂取すると下痢を引き起こすことがあります。また、目に入ると刺激を与える可能性があり、インスリンや糖尿病治療薬などの薬剤の作用を妨げることがあります。
