ひよこ豆の根の伝統的利用
概要
熱帯地域では、ひよこ豆の根がさまざまな伝統的用途に利用されています。根の種子はタンパク質が豊富で、ひまわりの種やピーナッツのように健康的なスナックとして食べられます。また、ラテンアメリカでは根をすり潰してスープや家畜の飼料に加工したり、チリでは根からミルクを作り、乳児の栄養や下痢の治療に用いられています。
繊維産業への利用
ひよこ豆の根から抽出したデンプンは、綿・絹・羊毛などの織物の仕上げに使用できます。さらに、根や葉に含まれる成分はインディゴ色の染料として布を染めることができます。
動物飼料
根、茎、葉、種子はすべて動物の餌として活用できます。茎や根を乾燥させた後に種子を取り出し、ペットや家畜の飼料にします。また、ひよこ豆のさやの外皮は新鮮なままでも、乾燥させても飼料として利用できます。
人間の食用
タンパク質が豊富なため、ひよこ豆の根や種子は多彩な食品の原料となります。種子は粉にしてスープやパンの材料にしたり、レモン・塩・胡椒と和えて副菜にしたりします。種子の外皮を除去して乾燥させた「ダール」は、細かい粉にしてスープやコーヒー、スナック、肉料理の甘味料として利用できます。根や種子はそのまま、ロースト、揚げ、茹で、乾燥させてスナックとして食べることも可能です。
医療用途
根は防水性はありませんが、ラテンアメリカでは接着性のある包帯として利用されます。葉に含まれる有機酸は切り傷や擦り傷の洗浄、または酢の代用品として調理に使われます。ひよこ豆はコレステロール低下作用があり、実験動物で効果が確認されています。根・葉・さやに含まれるシュウ酸やリンゴ酸は、蛇咬、いぼ、便秘、下痢、日射病、気管支炎、コレラなどの治療に用いられます。インドでは、農家が作物の畝の上に薄い布を掛け、夜間に根から酸を吸収させ、後で収集して瓶詰めし販売しています。
