植民地時代に用いられた薬草

何世紀にもわたり、人々はハーブを薬として利用してきました。実際、英語でハーブの薬効をまとめた最初の本は1525年に出版されています。野生に豊富に自生し、簡単に栽培できるハーブは、植民地時代の人々にとって身近な治療手段でした。多くの入植者は自宅の近くにハーブ園を作り、収穫したハーブを新鮮・乾燥・粉末のいずれかの形で保存しました。ハーブは主にお茶やチンキとして口から摂取するか、外用として塗布して使用されました。

ハーブの処方方法

植民地のハーバリストは、古代ギリシャの四体液説(血液・黒胆汁・黄胆汁・粘液)に基づく体質分類を取り入れました。体質は「血色質(熱・湿・活発)」「憂鬱質(寒・乾・沈滞)」「胆汁質(熱・乾・情熱)」「粘液質(寒・湿・倦怠)」に分けられ、各体質は特定の体液に支配されていると考えられました。ハーブはそれぞれの体質に対応する性質(熱・寒・乾・湿)を持つとされ、体液のバランスが乱れたときに適切なハーブで調整するとされました。たとえば、寒さに悩む人は粘液質が過剰と診断され、熱・乾の性質を持つハーブが処方されました。

ミント属(ペパーミント、スペアミントなど)

ミントは冷却作用と粘液質的性質を持ち、胃腸の不調や消化不良、頭痛の緩和に用いられました。血流を促進し、痙攣を和らげる効果があると信じられていました。

セージ(サルビア)

セージは風邪や喉の痛み、肝機能の強化、血液の補強に使用されました。抗菌作用があるため、傷口の洗浄や葉での直接塗布により消毒・治癒を促すとされました。

タンポポ

タンポポの根葉はビタミンが豊富で、貧血予防のトニックとして利用されました。茎の白い樹液は疣(いぼ)除去に効果があり、冷却作用から肝臓の熱・乾性の問題にも適応されました。

フィーバーフュー(ヤマノイモ)

冷却作用を持つフィーバーフューは熱を下げる効果が高く、発熱時の寒気や頭痛の緩和にも役立ちました。また、気分を安定させ神経系の不調にも用いられました。

ヘリオトロープ(バレリアン)

バレリアンの根は神経障害や不眠、てんかんの緩和に使用されました。温熱作用があるため、尿路系のトラブルにも効果があると考えられました。

ラムズイヤー(ヤギの耳)

ラムズイヤーは外傷時に直接傷口に貼り付けると出血を止め、保護と治癒を促すとされました。根を煎じたお茶は嘔吐や吐き気の緩和に利用されました。

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