糖尿病に効くアメリカ産高麗人参の可能性
糖尿病は完治が難しく、米国人口の約12人に1人が罹患しています。症状は不快で、継続的な医療管理が必要です。そんな中、カナダの研究で古来から使われているハーブ、アメリカ産高麗人参(アメリカ人参)が血糖コントロールに有効かもしれないと示されました。
研究概要
2000年にトロント大学とセントマイケル病院のウクサン博士らが実施した試験では、2型糖尿病患者9名と非糖尿病者10名を対象に、3 gのアメリカ高麗人参またはプラセボを4回(各回1週間以上間隔)投与しました。投与は食事(砂糖水)と同時、または40分前の2パターンで行われました。
食後15分ごとに血糖値を測定した結果、両群とも血糖が低下。糖尿病患者が食事と同時に摂取した場合は45分・60分で平均19%、40分前に摂取した場合は30分・45分で平均22%低下しました。非糖尿病者でも同様の傾向が見られました。
アメリカ高麗人参とは
根はねじれた淡褐色で、枝は細長く腕や脚のようです。先住民は興奮剤や頭痛・発熱・消化不良・不妊治療に利用していました。動物実験では抗酸化作用や免疫強化効果が報告されています。アメリカ高麗人参にはジンセノサイドが含まれますが、アジア産と比べて種類や比率が異なります。シカゴ大学の2002年の研究では、アメリカ高麗人参の実が糖尿病マウスの血糖を下げることが示されました。
高麗人参の種類の違い
高麗人参は中国・日本・シベリアなど多様な種がありますが、ジンセノサイドの組成は種ごとに異なります。血糖低下効果を検証した研究は、他種ではなくアメリカ高麗人参を使用しています。
研究結果が示すこと
この結果は、アメリカ高麗人参が2型糖尿病の代替治療として期待できる可能性を示唆していますが、効果を確定するには規模が大きく、厳密に管理された追加研究が必要です。したがって、血糖低下を目的にすぐに摂取を始めるべきという意味ではありません。現在の糖尿病管理に代わるものでもありません。
実際に試す場合の注意点
アメリカ高麗人参を試したい場合は、まず担当医に相談しましょう。研究で使用されたのは3 gのアメリカ高麗人参であり、他種や異なる用量では結果が異なる可能性があります。医師が安全と判断すれば、同等量を摂取できる製品を選び、併用する薬やサプリメントがあれば必ず報告してください。
