マルレイン(ムレイン)の副作用と注意点
マルレイン(ムレイン)はヨーロッパ原産の多年草で、スコフラリ科(キンポウゲ科)に属します。葉と花が主に利用され、淡い香りと苦味があります。収穫は夏が最適で、花穂は最大約2.4メートルに達します。薬効が豊富ですが、副作用についても正しく理解しておくことが重要です。
識別
一般的なマルレインは青緑色で、葉が羊毛のように柔らかいのが特徴です。2年目以降に黄色い小花が茎に沿って咲きます。日当たりが良く、年間降水量が7.5〜15センチメートル程度の場所でよく育ち、成長期間は約140日です。日陰では育ちにくく、牧草地や工業地域、道路沿いなど開けた場所に多く見られます。乾燥させた葉は昔、ロウソクの芯(キャンドルウィック)として利用されてきました。別名は「キャンドルウィック」「ビッグテーパー」「トーチワート」などがあります。小型の「モス・マルレイン」は葉の縁が鋸歯状で、毛がありません。
有効成分
マルレインに含まれる主な成分は、糖質系物質、フラボノイド、タンニンです。タンニンは腸の炎症を抑え、下痢を止める効果があります。ムチン様成分は耳や粘膜の炎症を和らげ、サポニンは咳の際に痰を出しやすくします。これらの成分が相乗的に作用し、抗炎症、抗ヒスタミン、保湿、去痰、抗ウイルス、鎮静といった幅広い効能をもたらします。
期待できる効果
主に呼吸器系の症状改善に利用されます。風邪、咳、結核、喘息などの緩和に有効とされ、ティー、チンキ、煙、湿布の形で使用されます。湿布はやけどや打撲の治癒を助け、ティーや煙は肺を落ち着かせます。また、耳の痛みや炎症に対しては、鼓膜が破れていない限り耳にオイルを垂らすことで緩和できます。抗ウイルス作用により、インフルエンザやヘルペスウイルス感染にも利用例があります。
副作用・注意点
マルレインの葉や花には細かい毛が多数付いており、これが皮膚に触れると刺激や皮膚炎を起こすことがあります。内部に摂取した場合でも、毛が喉や胃腸を刺激し、息苦しさ、蕁麻疹、胸の痛み、発疹、かゆみ、倦怠感、喉や胸部の締め付け感などの症状が出ることがあります。子ども、妊娠中・授乳中の女性は使用を避けるべきです。初めて使用する際は少量で反応を確認し、ティーはしっかり濾して毛が混入しないようにしてください。
用法・用量
咳や肺の不調に対しては、沸騰した水に乾燥葉を小さじ1杯(約5 ml)入れ、10分間抽出してから濾します。好みで蜂蜜を加えて飲みます。耳の感染症には、室温にしたマルレインオイルを3〜4滴程度、耳に垂らすと効果があります。
