ブロメライン治療の概要と使用法

ブロメラインはパイナップルジュースや果実の芯に含まれるタンパク質分解酵素です。1891年に初めて単離され、1957年に治療用サプリメントとして市場に登場しました。主に日本、ハワイ、台湾で製造され、これまでに多数の研究が行われています。その有望な結果を受け、欧州でも研究が活発化しています。

研究成果

ドイツではブロメラインの抗腫瘍効果や悪性疾患への応用が盛んに調査されました。以下は主な報告です。

  • 乳がん患者16名に対し、1日3000 F.I.P.単位を10日間投与した臨床試験。
  • ドイツ委員会Eは、特に副鼻腔手術後の腫脹を伴う炎症の治療にブロメラインを承認。
  • 胃酸性環境と小腸のアルカリ性環境の両方で活性が保たれるため、消化不良の改善に有効。
  • タブレットやカプセルで市販され、炎症による疼痛・しびれ・チック・腱鞘炎の緩和に期待が示されています。
  • 第3度の火傷や虫刺されにも使用例があり、ウイルス・細菌に対する殺菌効果が初期研究で示唆されています。
  • 1日200〜400 mgの摂取で、変形性関節症やリウマチの症状緩和に役立つと報告されています。

注意点

  • 抗生物質(アモキシシリン、テトラサイクリンなど)の吸収を高める可能性があるため、併用時は医師に相談してください。
  • ワルファリンやヘパリンなどの抗凝固薬、ベンゾジアゼピン系の筋弛緩薬の効果を増強する恐れがあります。
  • 子供、妊婦、出血傾向のある方、肝・腎疾患、血圧が高い方、パイナップルアレルギーのある方は使用しないでください。

推奨用量

ドイツ委員会Eは、1回80〜320 mgを1日2〜3回の摂取を推奨しています。症状別の具体的な用量例は以下の通りです。

  • 消化補助:食事と共に1日合計500 mgを分割投与。
  • 外傷・炎症:空腹時に1日4回、1回500 mg。
  • 関節炎:1日2回に分け、合計500〜2000 mg。

ハーブ療法 - 関連記事