クリルオイルの効果と利用法
クリルはエビに似た冷水性プランクトンで、ジンベエザメやアザラシ、ヒゲクジラの重要な餌となります。粉砕するとオメガ3脂肪酸が豊富な油が抽出され、一般的な魚油よりも高濃度であるとする研究があります。医師の中には、クリルオイルのサプリメントがコレステロール低下、関節の炎症軽減、がんリスクの低減に役立つと主張する人もいます。ただし、甲殻類アレルギーのある方は摂取前に必ず医師に相談してください。
コレステロール低下
1999年のLancet誌の研究では、オメガ3脂肪酸の定期的な摂取がコレステロール関連の心疾患リスクを大幅に減少させることが示されました。2007年のマクギル大学の研究では、クリルオイルが他のオメガ3源に比べて心臓の健康に対する効果が最も高いことが分かりました。これは、クリルオイル中のオメガ3がリン脂質として細胞膜と同様の構造を持ち、体内への吸収が速やかであるためと考えられています。
抗炎症作用
Journal of the American College of Nutrition に掲載された研究によれば、クリルオイルは関節炎による疼痛を軽減する効果が実証されています。また、栄養学者のマイケル・イーメス医師は、運動後の腫れを抑える手段としてクリルオイルの摂取を推奨しています。リン脂質が細胞を強化し血流を改善するためと考えられますが、効果を実感するまでには数週間の継続摂取が必要とされています。
がん予防効果
クリルオイルには抗酸化物質アスタキサンチンが豊富に含まれています。アスタキサンチンは脂質分子で、がんや神経疾患を引き起こすとされる活性酸素の増殖を抑制します。一部の研究では、アスタキサンチンは同類の抗酸化剤の10倍の効果があると報告されていますが、がん予防における抗酸化剤の役割については科学的な議論が続いています。
