喉の痛み(咽頭炎)を和らげるために、古くからハーブティーが利用されています。デムルセント(粘膜を保護する成分)や抗菌作用、免疫力を高める成分を含むハーブを、飲むだけでなくうがいに使うこともできます。ここでは、喉に優しい代表的なお茶とその作り方、注意点を紹介します。

甘草(かんぞう)

甘草は甘く飲みやすいお茶です。

甘草(Glycyrrhiza glabra)はデムルセントとして働き、炎症した粘膜を冷却・保護します。甘く飲みやすいので、喉の痛みを和らげるハーブティーの定番です。ただし、10日以上の長期使用は血圧上昇やむくみ、頭痛などの副作用が出ることがあるため、使用期間は注意しましょう。

スリッパーエルム(ウルムス・ルブラ)

スリッパーエルムの樹皮は水に入れると膨らみます。

ウルムス・ルブラの内側の樹皮にはムシレージというゲル状の粘性物質が含まれ、喉の粘膜にコーティングして刺激を軽減します。大さじ1の樹皮を沸騰したお湯1カップに10分間浸すだけで、簡単に喉を守るティーが作れます。

レモンとハチミツ

レモンとハチミツは古くからの家庭療法です。

レモン汁、リンゴ酢、カイエンペッパー、ハチミツを組み合わせた温かいドリンクは、ビタミンCと抗菌作用で喉の炎症を和らげます。作り方は、熱い水1カップにアップルサイダービネガー小さじ1、カイエンペッパーひとつまみ、レモン1/4個分の絞り汁、ハチミツ小さじ1を混ぜるだけです。

マシュマロ根(アルテア・オフィシナリス)

マシュマロ根のお茶は体を健康に導きます。

マシュマロ根は粘液質が豊富で、喉をコーティングしやすくなります。乾燥根大さじ1を沸騰した水8オンス(約240ml)で10分間煮出し、根をこすだけでシンプルなお茶が完成します。

忍冬(はちみつかげ)

忍冬の花は中国伝統医学で広く使われます。

甘い香りと味が特徴の忍冬の花は、喉の炎症を和らげる効果があります。沸騰させた水1クォート(約950ml)に花1カップ(葉は使用しない)を入れ、蓋をして10分以上浸した後、こして飲みます。

ショウガ(ジンジャー)

新鮮なショウガはスーパーで手に入ります。

ショウガはピリッとした刺激が喉を温め、血行を促進します。新鮮なショウガ2インチ(約5cm)を刻んで沸騰した水4カップに入れ、20分間弱火で煮込みます。最後にこして飲み、好みでレモンやハチミツを加えるとさらに効果的です。

ペパーミント

ペパーミントティーはさわやかに喉を冷やします。

ペパーミントの葉を熱湯で抽出したティーは、メントールの清涼感で喉を鎮めます。飲むだけでなくうがいにも利用できます。アーユルヴェーダでは、ペパーミントティー1カップにギー(精製バター)小さじ1を加えると免疫力が高まり、風邪予防にもなるとされています。

お茶以外の対策

症状が長引く場合は医師に相談してください。

喉の痛みは免疫力低下や感染症のサインです。上記のハーブティーで症状を緩和しつつ、十分な休養と水分補給を心がけましょう。ですが、激しい痛み、血が混じる、発疹や高熱が続く、または7日以上改善しない場合は、他の疾患が潜んでいる可能性があります。必ず医療機関で診察を受けてください。