海軍ダイバーの呼吸法とトレーニング
海軍ダイバーにとって、呼吸のコントロールと肺活量の強化は極めて重要です。効果的な呼吸法を身につけるには、日々の準備と練習が欠かせません。以下では、肺の強さと容量を高め、1回の呼吸でできるだけ多くの酸素を取り込むためのエクササイズを紹介します。
ロシア海軍シールの呼吸練習
ロシア海軍シールが実践している呼吸トレーニングは、約90cm(3フィート)の直径がホースと同程度のチューブを使用します。チューブの一端を水中に沈め、上部の端から息を吹き込むと、反対側から泡が出てきます。慣れてきたら、沈めた側にシャワーヘッド型のノズルを取り付けて抵抗を増やすか、長さや径の異なるチューブに変えて負荷を調整します。
太極呼吸法(タイチブリージング)
国際ニトロックス・テクニカルダイバー協会(IANTD)会長トム・マウント氏が推奨する呼吸法です。ゆっくりとしたリズムで呼吸を整えることで、安定した呼吸を身につけられます。
- 仰向けに横たわり、片手を胸に、もう片方の手を腹部に置きます。
- 6〜8秒かけてゆっくり吸い込みます。腹部が膨らみ、胸に置いた手が上がることを確認してください。
- 自然な間隔で1〜2秒止めます。
- 同じく6〜8秒かけてゆっくり息を吐きます。
- このサイクルを繰り返し、呼吸が楽になるにつれて吸吐時間を徐々に延ばします。
リラクゼーションと呼吸効率の向上
呼吸練習の目的は、1回の呼吸でできるだけ多くの酸素を取り込み、呼吸時間を長く保つことです。そのためには、常にリラックスした状態を保つことが重要です。呼吸の各ステップが自分に何をもたらすかを意識しながら行いましょう。
横隔膜呼吸に慣れたら、実際に水中にいるときの呼吸をシミュレートします。
- ゆっくりと肺の全容量まで吸い込まず、やや満腹感を残す程度に吸い込みます。
- 数秒間息を止め、肺に酸素が十分に行き渡るようにします。
- ゆっくりと息を吐き、吐き切るまでに肺が酸素を再び取り込む余地を残します。
このプロセスを繰り返すことで、潜水中の酸素消費を最小限に抑えることができます。
