傷跡除去に役立つ消化酵素とは
ブロメラインやパパインなどのプロテアーゼ酵素は、傷跡を除去する家庭療法として人気があります。理論的には、これらの強力な酵素が傷ついた組織を消化し、健康な滑らかな皮膚はそのまま残すことで、傷跡組織を取り除くことができます。消化酵素は、二度・三度の熱傷を含む重度の皮膚外傷の治療に、主流医療でも使用されています。しかし、米国では最も一般的なプロテアーゼ酵素であるパパインを含む市販の外用製剤は現在入手できません。
臨床での使用例
数十年にわたり、タンパク質分解酵素は熱傷患者や皮膚に重大な外傷を負った人々の創傷デブリードメント(壊死組織除去)に用いられてきました。緊急医療の現場では、酵素が壊死した皮膚や損傷組織を「食べる」ことで治癒を早めるため、頻繁に使用されます。2004年に医療誌「Wounds」に掲載されたレビューでは、パパインとブロメライン(それぞれパパイヤとパイナップル由来)が死んだ組織や損傷組織の除去に有効であることが報告されています。これらの酵素処置は、健康な皮膚を傷つけることなくかさぶたや損傷組織を除去でき、理論的には傷跡にも同様に作用する可能性があります。
規制とリスク
2008年9月まで、パパインを含む市販のOTC(一般用)製品は健康食品店や薬局で販売されていました。これらのクリームや軟膏は、傷跡、皮膚がん、乾癬、湿疹、発疹、炎症の外用治療として広く使用されていましたが、米国食品医薬品局(FDA)はOTC使用を禁止しました。FDAの公式見解では、パパインの原料であるパパイヤに対するアレルギー反応が一部の使用者に起こり得るため、禁制とされたとされています。
家庭での活用法
市販の酵素クリームが入手できなくても、パパインやブロメラインはまだ利用可能です。これらの酵素は肉や野菜の軟化剤として一般的に使用されており、肉軟化剤を植物油やビタミンEと混ぜて自家製の傷跡治療剤を作ることができます。また、パパイヤやパイナップル自体に自然に酵素が含まれているため、果肉を直接傷や傷跡に塗布することも可能です。ただし、パパイヤやパイナップルにアレルギーがある人は使用を避けてください。これらのアレルギーは、ラテックスアレルギーを持つ人に多く見られます。
