前立腺の悩みを自然にケアする方法
はじめに
前立腺肥大(良性前立腺肥大症、BPH)は、前立腺が膀胱のすぐ下にあるため、夜間頻尿や排尿障害を引き起こすことがあります。症状は軽度の人もいれば、尿道を圧迫して頻尿、尿意切迫感、尿流減少、排尿困難、残尿感、排尿時の痛みなどを訴える人もいます。医療的な治療や処方薬に加えて、自然療法でも前立腺の健康をサポートできます。
ソーパルメット(Saw Palmetto)
ソーパルメットは米国南東部原産の小型ヤシで、別名アメリカドワーフパームやキャベジパームです。果実から抽出したエキスは良性前立腺肥大の症状緩和に用いられ、1998年にレビューされた18件の臨床試験では、フィナステリドと同等の効果がありながら副作用が少ないと報告されています。主な効果は尿流の改善、夜間トイレ回数の減少、残尿量の減少、排尿回数の減少です。液体、錠剤、カプセル、ティーなどで摂取でき、1日2〜3回、500 mgのカプセルを服用し、1〜3か月で効果が現れます。副作用として軽い胃部不快感、乳房の圧痛、性欲低下が報告されています。
サプリメント
- アフリカン・ピゲム:常緑樹の果実から抽出され、ヨーロッパで良性前立腺肥大の治療に使用されています。夜間頻尿や排尿困難を軽減し、標準用量は1日100〜200 mgのカプセル1個です。
- 亜鉛:精液の生成に関与し、欠乏すると前立腺に問題が生じやすくなります。標準用量は1日30 mgです。亜鉛と銅は体内でバランスが取られるため、長期にわたって亜鉛だけを摂取すると銅欠乏になる恐れがあります。バランスを保つために、1日2 mgの銅も併せて摂取しましょう。
- かぼちゃの種子:フィトステロールと亜鉛が豊富で前立腺の健康に有益です。1日2回、液体に混ぜた状態で大さじ1〜2杯(約10〜20 g)を摂取します。ソーパルメットやアフリカン・ピゲムと組み合わせたサプリメントも市販されています。
生活習慣の工夫
- 長時間座り続けない:トラック運転手など前立腺に圧がかかりやすい職業では、こまめに立ち上がって歩くことで血流が改善し、症状が緩和されます。
- 適度な運動:運動はBPHの症状を軽減します。自転車に乗る場合は、前立腺への圧迫を減らすために分割シート(スプリットサドル)を選びましょう。
- 綿素材の下着を着用:タイトな下着は血流を妨げます。綿のボクサーパンツやブリーフを選び、前立腺周辺への血液・栄養供給を促進します。
まとめ
ソーパルメットやアフリカン・ピゲム、亜鉛・かぼちゃの種子といった自然成分と、座りすぎを避ける・適度な運動・適切な下着選びといった生活習慣の改善を組み合わせることで、前立腺肥大の症状を自然に和らげることが期待できます。症状が強い場合は医師の診断を受け、必要に応じて併用治療を検討してください。
