EPAとDHAは何から作られるのか?

EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)は、炭素数が18以上で二重結合が2つ以上ある長鎖多価不飽和脂肪酸(PUFA)です。主な食事源は魚の肝臓や身で、細胞代謝や心血管疾患・肥満の予防、乳幼児の視覚・脳の発達に関与しています。これらは体内で必須脂肪酸であるα-リノレン酸(ALA)から合成されます。

構造と分類

EPAは炭素20個に二重結合5つ、DHAは炭素22個に二重結合6つを持ち、いずれもn-3系(オメガ3)PUFAに分類されます。ALAは植物にのみ含まれる必須脂肪酸で、体内でEPA・DHAへと変換されます。

EPAの生合成

EPAは、脱飽和(デサチュレーション)と伸長(エロンゲーション)という一連の反応で合成されます。ALA(炭素18・二重結合3つ)はまず脱飽和されてオクタデカテトラエン酸(OTA)となり、次に伸長してエイコサテトラエン酸(20炭素)へ、最後にもう一度脱飽和してEPAが生成されます。

EPAの代替経路

通常経路が障害されると、代替経路が活性化されます。この経路はヒトの精巣や乳がん細胞で確認されており、最初のステップでALAが伸長されて20炭素のエイコサトリエン酸となり、続く脱飽和でエイコサテトラエン酸を経て最終的にEPAが得られます。

DHAの生合成

DHAは脳、精子、網膜のリン脂質膜に多く存在します。EPAが肝臓でさらに伸長されて22炭素のDPAとなり、さらに伸長と脱飽和を経て24炭素・二重結合6つの中間体が作られます。最後に過酸化酵素体(ペルオキシソーム)で酸化されてDHAが完成します。

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